雑 続・Qサウンドの話
Qサウンドラボ社の今
QSound Labsは2009年にNASDAQ上場を廃止、2015年に株上場も終了
公式サイトは存続しているのですが、関連特許の40件前後のすべて失効・放棄状態であり
現在は活動停止か廃業状態とされているようです。現権利者も不明。
CPS2におけるQサウンドBIOSの話
MAMEではLLE/HLEどちらもdl-1425.binという、QサウンドBIOSが必要になります
しかし当該のカスタムICから電子顕微鏡撮影でのダイショット画像化をおこない
そこからビット読みを個人で行うのは現実的ではありません。
FBNeoではファイル不要のHLEによりdl-1425.bin不要で遊ぶことが可能です
一般人的には一番これがお手軽じゃないかな？と。
HLEの実装に問題はないのか？
こちらのリポジトリにあるqsound_dl-1425.asmは逆アセンブルされた物なので
Pythonでバイナリに変換してあげるとdl-1425.binが生成可能で、同一性が確認できました。
ただしこのファイルを実際にMAMEなどでは利用していません
出自が不明で権利的に危険が危ないので、同一性の検証のみにとどめています。自己責任で。
ctr氏によって新しく作られたHLEドライバーは
音源のパラメーターを再現したHLEで動作させているのでdl-1425.binを必要としません
が、クリーンルーム設計ではないので、法的なリスクが残る実装ではあるようです
「商用ベースでもなければ問題ない」ってのが界隈の空気みたいです。
（とはいえBIOSなしで動くエミュレーターとか、その辺大体そんな実装でしょうけど）
現実的に7年近くリポジトリは公開されているので
現Qsound権利者がDMCAテイクダウンや訴訟することもないと思います（金にもならないし）
同様にFBNeoで遊んでいて、エンドユーザー側が責任を問われることもないでしょう
最初に開発者側に何らかの通達をするのが界隈は基本ですから。
ex）復刻焼き直しで新作だすからとMAMEへの対応を外すように某メーカーから通達が来る等派生品は平然と対応してたり、MAME本家もコメントアウト外せば対応したりと中指対応ですけども
復刻ゲームにdl-1425.binがないっぽいのは何で？
会社側でHLE対応しているか、単純ステレオかモノラルで動作させているのかなと
もしくは難読化して簡単には抜けないようにしてる可能性もあるかも
ゲーム会社側はQサウンドをライセンス許諾されて使用していたので
サウンドBIOS(dl-1425)の権利はないと思われます。
使うなら再許諾が必要かも？（契約次第で詳細不明）
音の再現性よりもゲームが動くなら問題なし、ヨシ！ってなってるのかも…中の人しか知りえませんね。
MAMEはHLEでもBIOS必要なのはなぜ？
原理主義者だからしょうがないね
パラメーターなどの数値をdl-1425.binから読み込んで反映させてるんだとかお前ユーザー全員にDecapしろって言うのかよ、マジでタヒねよって思わなくもない
原理的にはFBNeoでハードコートされたパラメーターで固定化
定義を宣言して、数値を読み込ませるように書き換えて
さらにdl-1425.binを読み込まないように変更することで動作するイメージかなぁ
流れが分かっても、コード書いて反映できるとは言ってない（いばるな
この辺、プライベートなビルドで実装してる人もいそうなんですけどね。
〆
急に秋から冬になるのほんとやめてほしいです
20度前後でダラダラと秋を楽しませてくださいな。
無料ユーザーのclaudeを使ってurlやファイル添付し
やりたい事を説明してコードの依頼をするだけで
asm→bin変換が動作してしまうのはホント恐ろしい時代ですね…
修正やら情報追加などを行っても、やり取り6回で動作はOK
なお保守しようとすると地獄を見るもよう。
AIは便利な補助輪であって、主体は人間であるべきかとは思いますが
まあこれは、スマートフォンに使われるのか？使うのか？と同じですかね。
ちっとはテンションが落ち着いたようです
まあぼちぼちマイペースにやっていく所存です。