電子たばことEVALIとMCTとジアセチルの危険性
電子たばこ関連肺傷害(EVALI) の話
この記事は医療関係者の監修を受けていません、参考情報として閲覧してください
検証可能なように二次情報の記事を出典として掲示しています。
2019年ごろTHC成分の入った、麻由来の電子たばこに含まれていた
ビタミンEアセテート(酢酸α-トコフェロール)が原因です
肺疾患で入院患者は2800人、死亡者68人という被害を出しました。
後にこれは、電子たばこ関連肺傷害=EVALIと呼ばれることになります
EVALIは2020年まで大規模な対応が取られ、再発予防がされるようになりました。
ジアセチルによるポップコーン肺
米国の17歳の女性が3年間使い捨て製品を使ってポップコーン肺になりました
使い捨て製品には品質の怪しいものが相当あるようです。ニコパフは避けましょう。
2025年6月からイギリスは使い捨て製品が禁止されました。
若者の利用が爆増したことが原因のようです。
MCTオイル(油脂)は外因性リポイド肺炎の原因
油脂を吸引すると外因性リポイド肺炎の原因になります
肺胞のマクロファージが油脂を処理しきれなくなって、炎症を起こすからです。
幼児が経口摂取した際に、誤嚥から油脂がたまり肺炎になった症例が複数報告があります
(ソース)
エアロゾルになった油脂を吸引し、肺に到達すれば同様に蓄積することになります。
日常利用しても自覚症状が出るまでには、中長期の時間が掛かりますから
発覚しても日本では謎の油脂性肺炎で処理されてしまう可能性が高いです。
アメリカの一部の州ではMCTオイルが含まれた麻由来電子たばこ製品が禁止されています。
EVALIのアウトブレイク被害から同様の問題が起きないようにと規制されています。
日本では法律の規制がないので業者の良心次第です。
通常の電子たばこ
成分はPG/VG/香料/ニコチンがほとんどです
PG/VGはアルコールであり油脂ではないので、肺炎の原因にはなりません
通常は医薬品かUSPグレードのPGVGが使われるので危険性は低いです
ただし精製が不十分だったり、汚染で油脂が混ざっていると
同様の被害が発生しています。(ソース)
Creative Commons CC BY-SA 4.0 Author Jacek Halicki
リキッドは信頼のある有名なブランドを購入しましょう
自作するにしても、業界である程度の知名度のある製品を選ぶべきです。
近年、日本では薬機法で規制されているはずのニコパフが出回っています
欧州などで法規制された影響でしょうが、原料の信頼性がなく高リスクですので避けましょう
自作リキッドではジアセチル※と油脂性香料を使うことは絶対にやめましょう。
※ジアセチルは一部のバター香料等に含まれており、インスタントポップコーンの香料蒸気でのポップコーン肺事例が発生
電子たばこの有名人気ブランド製品をユーザーがラボ解析した成分から、ジアセチルが含まれていたことが判明、大騒動になりました。
現在はジアセチルフリーの香料が流通しており、まともなブランドは利用していません。
麻成分由来の電子たばこ
日本で流通しているのは精神作用がない
CBD/CBG/CBN等にテルペン成分が入ったものです。
(例外はありますが、ここでは除外します)
脱脂・脱蝋処理をした粉末(アイソレート)を加熱すると
高粘度の水飴状になりますが油脂ではないので、肺炎の原因にはなりません
こちらには油が溶けてしまうので、ビタミンEアセテートの被害が拡大しました。

CC BY 2.0 Author elsaolofsson
近年厚労省の規制強化で使われる例が増えているようですが
MCTオイルを溶媒にすることは危険です
同じ理由から詳細不明な希釈材やリキタイザーの利用も可能な限り避けましょう。
製品購入の際に、異常に柔らかいリキッドは注意が必要です
希釈されていない製品は水飴状ですぐには液体が動きません。(参考)
VAPE製品で含有物にMCTオイルと記載があった場合は、即座に返品か破棄すべきです。(参考)
ぶっちゃけCBD系は、喫煙するよりも食べたほうが安全かもしれません。
どうしても喫煙で摂取したい人は、ワックス状にして利用するのが良いかも?
うちの記事はザックリ書いてあるので、詳細をかっちり知りたい人は
こちらを翻訳して読んでいただければ幸いです。


















