撮影マナーの現状
デジタル化の弊害?
「撮影者のマナーがよろしくない」という話が近年ちらほら聞かれるようになりました
鉄道写真
撮影テクで剪定作業を雑誌が推奨してるから鉄道オタクがモラルなんか考 えるわけねーわ 犯罪だけど コレ – via @S_NAOKAZU_2009
撮影テクで剪定作業を雑誌が推奨してるから鉄道オタクがモラルなんか考 えるわけねーわ 犯罪だけど コレ
プロの鉄道写真家が「線路のススキを刈り取りましょう」と記事に書いたことで謝罪することになったり
ほかにも検索すればいくらでも出てくるので省略します
野鳥撮影
鳥へ投石、耕作地荒らす…野鳥撮影でマナー違反相次ぐ:朝日新聞デジタル
デジタルカメラで野鳥を撮影する人が増える中、鳥の生態や環境に影響を与えると心配される事例が全国で相次いでいる。日本野鳥の会は大手カメラメーカーのキヤノンと協力して、撮影マナーを守るよう呼びかけ始めた…
個人的に法律違反やルール違反はあっても、マナー違反は日本語が変だと思います
いつの間にかマスコミが率先して変な日本語使うんで困りますね。(ハナシがそれました)
日本野鳥の会は、愛好家に写真を募って掲載する雑誌や新聞などにも配慮を求めている。きれいに撮ろうとするあまり、巣の周りの草木を取り去った可能性がある写真が掲載されることもあるという。
同会はマナー違反が続出する理由の一つに、野鳥撮影者が急増したことを挙げる。デジタルカメラの性能が高まり、初心者でも撮れるようになった。機材にかかる費用は150万円ほど。退職金で購入する人もいるという。
記事内では野鳥撮影でも撮影者の増加による悪目立ちと
撮影時に周辺環境へ身勝手な手を加える行為の可能性に言及されています
あくまでここに挙げた例は参考例でほかのジャンルでも似たような話は散見します
神社仏閣の撮影が閉め出されたり、お祭りの撮影や公園、三脚規制などたくさんあります
特定の撮影ジャンルを叩きたいと言うことではないことはご理解ください
ハードルの低下と人口増加によるもの?
・デジタルになって印画紙も現像にもお金がかからなくなった
・被写体に人物を選ぶとうるさいご時世になったことで、それ以外に集中した
・スマートフォンの普及で気軽に撮影できるようになった(高倍率ズームがいるものは別)
・ハードルが下がったことで若い人たちも増えた
・定年退職後にお金と暇が余ってる世代が参入した
ざっと考えるとこれくらいの要因でしょうか?
問題は?
周辺へのマナー(時にはルールや法律違反も含む)と
撮影時における自然環境への人為的介入の2点に絞って話をします
周辺マナー
人が急激に増えすぎて、啓蒙活動が追いついていない可能性が大きいのかもしれません
ジャンルを問わず普遍的なマナーを広めないと
普通に撮影している人まで肩身が狭くなってしまう危惧がありますし
最悪、そのジャンル自体が閉め出されてしまうことにつながる懸念があります
だからといって第三者が現場であれこれ上から物をいえばトラブルになりかねませんし
その基準が逸脱すれば「妙な内輪ルールを押しつける」ことにもなります
メーカーや団体、書籍がもっと啓蒙すると同時に、犯罪行為はさっさと通報するしかないですね
手を入れて撮影するジャンルとしてはいけないジャンルの区別がついていない
ブツ撮り・料理・ポートレート・フォトコンテストなどはより良くするためにあれこれ弄ります
この辺の被写体に対する介入を自然環境に対して、同じ延長線で行うので問題視されてしまいます
これに関しては、自然や周辺環境も作品の一つという考え方が広まるといいのかなと
もちろん写真を掲載・採用する側もそれを考えないといけない時代だと思いますし
雑誌・サイト側でももっとマナー向上を訴える必要があるのではないかと感じます
最後に
突き詰めると撮影者のエゴをむき出しにしているのが原因だと思います
それが制御不能にまで陥ってしまえば、最後には法規制や締め出しにつながります
情熱を持ってぐいぐい行くのもいい写真を撮るための必須条件かもしれませんが
もう一度、その感性が一般的に受け入れられる物かどうか冷静になる必要があるのではないかと
最も大多数のカメラマンは言うまでもないことだと思いますが。
おまけ
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