IPSパッチでROMSETを作る
HBMAME用にspclone.zipを作ります
基本的には0.73でいいと思うので、今回はSpcloneだけ説明します。
他のIPSパッチでハックROMを作るのも同じ事になります。
ちなみに、あれやこれやは前回を参照してください。
必要な物
当たり前ですが、沙羅曼蛇のROMを入手する必要があります
海賊行為や不正コピーはだめぜったい。
現実的には基板からのROMダンプ
または後述するACACからのROM抽出になります。
SteamからのROM抽出は、利用規約に違反する可能性があるので
自己責任でお願いします。BANされても泣かないこと!
まあ事案を聞いたことはないのですが。
Anniversary Collection Arcade ClassicsのROM抽出
注意
Pythonのバージョンが新しすぎると失敗します。
公式の推奨はPython 3.9 – 3.11 までなので注意!
日本語版ではDepotDownloaderで旧版のダウンロードが必要になります。
(もしくは英語版ならそのままいけるっぽい?です)
IPS パッチファイル (unofficial)
こちらでダウンロード可能です
Spclone(0.73)とSpcloneo(0.722)の2つ分が入っています
今回はSpclone(0.73)のみ作りますが、同時に2個作ってもOKです。
IPSパッチャー
IPS(差分)を当てるプログラムです。
だいたいが差分作成と差分当ての2つの機能を内包しています。
Filps(関連付けあり)
WINIPS(日本語対応)
他にもたくさんIPSパッチャーは存在しますし
機能的にはどれも似たようなものなので
使いやすいのを自分で適当にダウンロードしてください。
Filpsだと関連付けされるので
ダブルクリックでパッチ当てが出来て楽です。
WINIPSなら、完全日本語で間違えようがないです。
IPSパッチ当て
Spcloneに必要なIPSファイル(spclone_set.zip)
spclone.11j.ipsとspclone.18b.ipsとspclone.18c.ipsの3ファイル
沙羅曼蛇(salamandj.zip)のROMから
587-d9.11jと587-j2.18bと587-j05.18cの3つです。
それぞれ末尾を合わせてIPSパッチを3つに適応したら
Spclone.zipとして圧縮しROMフォルダーにコピーすれば完了です!
念のためCRCも一致するか確認してください。
Spcloneoを作りたいときは同じことを繰り返せばOKです。
注意点
この方法ではunMerge-Setになるので
かならず親元になる沙羅曼蛇(salamand.zipとsalamandj.zipの念のため2つ)のROMも
HBMAMEが認識するROMフォルダに置いてください
またリセットはディップスイッチの項目から行いましょう
ディップスイッチの設定はこのメニューでのリセットで反映されます。
手癖からF3で行うとROMチェックでBADが出て止まります。
後は楽しく遊びましょう!
隠し要素として、タイトルやデモ画面中に
ボタン1を押して上下でエキスパートのオンオフ
左右で周回数を選ぶことが可能です。
エキスパートの8週目は弾幕シューティングな地獄なのでネタにどうぞ。
しめ
とまあそんな感じで、わかってる人にはわかり切った話なんですが
どうしたらいいか分からない!という人もいるかなと思いまして。
まあファミコンの改造ROMと根本は変わらないので
つまづく人も少ないと思いますが。
皆さんも楽しんでいただければ幸いです。
オークション業者から買う必要はないですよ!
ディスカッション
コメント一覧
IPSパッチをどのようにして作るかが気になります
素人の自分としては、変更前データと変更後データの差分から作成するくらいしか出来ないので
匿名さんこんにちは!
おっしゃる通り、バイナリの差分で作り出す形になってます
書き換えそのものはROMの改ざんになるので、それぞれのハードやROMに対する知識が必要です
紹介しているWINIPSを使えば、変更後のファイルと変更前のファイルの差分からIPSパッチを生成することが可能です。
差分データしかないのでIPSパッチそのものは著作権侵害になりませんが
例えば海賊版のROMからゲーム抽出物のROM(CRC不一致)との差分を取った
IPSパッチは出所が真黒なので、個人的にアウト扱いです。
ゆえに結果だけ見ると手作業と海賊版との差分の判断が付かない
SVCCHAOSのROM修正方法は、自分のサイトでは手作業のみの公開となりました
ただ手作業後にIPSパッチとして作ることも可能です。(うちでは公開しませんけど)